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「嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせる場所が欲しい」仏壇の設置・処分ルールについて解説

「嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせる場所が欲しい」仏壇の設置・処分ルールについて解説

結婚したとき、嫁ぎ先で自分の両親に手を合わせるお仏壇を買ってもいいの?

長い人生の中で誰もが経験するであろうご先祖様やご両親のお仏壇に関するお悩み。それは、お仏壇を置く場所や供養の仕方、どの宗教を選ぶのかといった問題の他にもあります。

例えば、女性が嫁いだ先にお仏壇があった場合、ご自身のご両親のお仏壇を持っている、または新たに手を合わせる場所が欲しいと思った際に、家の中にお仏壇が二つ存在することになります。こういった場合、お仏壇はどうするのが良いのでしょうか?

今回は結婚したときに嫁ぎ先で自分の両親を供養するための仏壇を持っても良いのか?また、実家のお仏壇をどうするべきかの対処法や、もし処分するとなった場合の処分方法について解説します。

お仏壇を二つ置くことって問題ないの?

実家のお仏壇と嫁ぎ先のお仏壇を二つ置くことになったという理由以外にも、後継がいない親戚からお仏壇を引き継ぐという場合や親との同居をきっかけにお仏壇を引き取るケースなど、将来的に複数のお仏壇を持つ可能性が高い方も多くいらっしゃいます。

今回はそんなお仏壇を二つ置くことになった場合の解決方法について解説していきます。お仏壇を二つ置くことに関して宗教の違いや住んでいる地域、各お寺などの考えで望ましくないと考える方も一部いらっしゃる場合もありますが、結論、お仏壇を二つ置くことは基本的に何も問題ないとされています。

ですので、もし二つ置くことになっても何も悪いことではないので安心してください。

嫁ぎ先にお仏壇がある場合の解決方法

嫁いだ先にお仏壇がある場合は、どうやって話を進めていくのが一番いいのでしょうか。嫁ぎ先のご両親から「家にお仏壇が二台あるのは都合が悪いので処分してほしい」とお願いされることも多いそうですが、そこは話し合いでお互いが納得する形で解決することが一番です。

具体的な解決方法としては「それぞれのお仏壇を置く」「お仏壇を一つに絞る」という方法がありますので、解説していきます。

それぞれのお仏壇を置く(二つのお仏壇を置く)

まず、それぞれのお仏壇を置くというお互いの想いを尊重できる解決方法です。片方が泣く泣くお仏壇を処分するという悲しい結果にならず、お互いの家族、ご親族を大切に供養できます。

ただし、お仏壇が大きいものだと二つ置くと場所を取ってしまうというデメリットもあります。最近では小さいサイズのミニお仏壇も普及していて、購入される方も多くいらっしゃいます。位牌をしまえるくらいのコンパクトサイズやホコリの侵入を防げるフタ付きタイプなどが人気です。

ミニお仏壇であれば、お手入れや掃除の手間もそこまで必要がないため、二つのお仏壇を管理する方にもおすすめです。
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複数のお仏壇を置く場合の注意点

二つのお仏壇を置く際の注意点は、向かい合わせの配置にならないように注意しましょう。向かい合わせにすることでお仏壇にお参りした際に片方のお仏壇に背を向けてしまい、失礼であるとされています。ですので並べる際は隣に並べて置くようにしましょう。

また、宗派の異なるお仏壇をお祀りする際には、それぞれのご先祖様や祀られている方が安らかに休めるように、別々の部屋に置くのが良いとされています。それぞれの家庭で家の広さや置けるスペースは異なると思いますので、可能な範囲で対応しましょう。

お仏壇を一つに絞る(実家のお仏壇を処分する)

一言でお仏壇を一つに絞るといっても難しい問題でしょう。両者どちらもご家族を大切に思っての行動で、どちらも譲ることが難しい問題です。

もし同じ宗教の場合は、どちらかのお仏壇を残し、そこに双方のご先祖様を祀るという方法が取られます。ただし、片方のお仏壇を処分する必要があるため、しっかりと話し合ってどんな形でご先祖様を祀るのか決めましょう。

ただし、嫁ぎ先と実家の宗教が異なる場合は、どちらの宗教にするのか話し合う必要が出てきます。これはご本尊は宗教によって違うという理由もありますが、違う宗教を一つのお仏壇で祀るのは一般的には好ましくないとされているためです。一般的には旦那様のご実家のお仏壇を継承するという方法がとられますが、ここはご家族や親戚などと十分に話し合い、トラブルがないように配慮して話を進めましょう。

実家のお仏壇を処分する際の方法

ここからは、お仏壇を処分をする場合の方法についてご紹介します。お仏壇を処分する際には供養や道具の分別など行うべき正しい順番がありますので、しっかりと把握した上で処分を進めるようにしましょう。

お仏壇から魂を抜いて供養する

最初に行う儀式として、仏壇を購入した際に魂入れという儀式を行っている場合は、「お仏壇から魂を抜いて供養をする」という儀式があります。魂抜き(たましいぬき)やお性根抜き(おしょうねぬき)、または閉眼供養(へいげんくよう)とも呼ばれます。これは今回のようにお仏壇を処理するときやお墓を移動するタイミングで行うことが多いです。

この儀式は、主に寺院やお坊さんに依頼する形になります。普段お世話になっている菩提寺に相談してみましょう。宗教離れでお世話になっている菩提寺がない場合は、近くのお寺に相談してみるのも良いでしょう。

相談する際に費用はいくらぐらいかかってくるのかという費用の相談と一緒に、お線香のほかに準備するものがないか確認しておくと安心です。また、遠方からお坊さんに来てもらう場合は車代も合わせてお渡しする必要もあるため、その点も考慮しておきましょう。

お仏壇の道具を分別する

先ほど解説したお仏壇から魂を抜く供養が完了したら、次に行うステップとして「お仏壇の道具を分別する」必要があります。お仏壇の中には「お位牌、遺影、本尊、おりん、花立て、線香立て、ろうそく立て、経本、写経本、数珠、経机」など、たくさんの道具があります。

この中で処分していいものと大切に保管すべきものを分別しましょう。また、お仏壇の中には祖父や祖母の代から大切に保管されている貯金通帳などが置かれている場合もあるので、隅々まで確認することをおすすめします。

処分するものを仕分けできたら、その中で焼却できるものは、お焚きあげという方法を選ぶのが良いでしょう。お焚きあげは、ご先祖様へ感謝の気持ちを込めて焼却することを指します。

それ以外の道具はそれぞれのゴミに分別しておきましょう。お仏壇の処分については次で説明します。

お仏壇本体を廃棄処分する

最後の手順として「お仏壇本体を廃棄処分する」工程についてです。お仏壇本体を処分する際は一般的には粗大ゴミとして出す形になります。ただし、住んでいる地域によっては引き取ってくれない場合もあるので、事前にお仏壇を処分しても大丈夫か確認しておくといいでしょう。

また、魂を抜いて供養してもらったお寺に依頼すれば、お仏壇の処理もお願いできる場合があります。供養と一緒にお仏壇の処理もできるか事前に相談しておくと良いでしょう。

それ以外にも仏具店に依頼する方法やお仏壇処理・移動専門業者に依頼、遺品整理業者に依頼、不用品回収業者に依頼とさまざまな方法もあるので、一番依頼しやすい形で進めましょう。

神棚の処分についても念の為に知っておこう

お仏壇だけでなく神棚を飾っている家庭も多いでしょう。神棚の処分方法として、まずは神棚を設置するときに神主さんや住職の方に魂入れという儀式をやってもらっているか確認しましょう。

この魂入れという儀式をやっている場合は、処分の時も魂抜きをしてもらい、焚き上げて供養をしてもらう必要があるのですが、もし魂入れをしていない場合は供養などは不要で、ゴミとしてそのまま処分することが可能です。

神社に処分してもらう場合は、基本的には神棚を持って行けば祈祷とお焚き上げを行った上で処分してもらえます。

ゴミとして処分する場合は、神棚は木で作られていることが多いので可燃ゴミとして出すことが可能です。ただし、大きいサイズの場合は粗大ゴミになるので、サイズを測って自治体に確認して捨てると良いでしょう。

通常のお仏壇以外の供養方法

実家のお仏壇を引き継ぐ場合や嫁いだ先で自分の両親のお仏壇を二つ置くことになった場合など、そもそもスペースがないという方や部屋の雰囲気と合わないから置きたくないといった悩みを持つ方もいらっしゃると思います。

そういった方におすすめする供養方法についてご紹介します。昔ながらの大きなお仏壇を置く以外にも選べる選択肢がたくさんありますので、ぜひ参考にされてみてください。

お位牌のみ祀る

自宅でお仏壇を置くようなスペースが取れないというお悩みをお持ちの方も多いでしょう。その場合に選ばれる方法としては、お位牌のみ祀るという形があります。ご先祖様を側に感じながらも、これまで通り手を合わせる事ができます。

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ミニお仏壇でコンパクトに祀る

大きいお仏壇のイメージを持っている方が多くいらっしゃると思いますが、最近では小さいコンパクトサイズのおしゃれなお仏壇を置いているご家庭も多く、人気が高いです。

木の温もりを感じられるものや漆塗りのモダンで上品なタイプなどいろんなデザインがあるので、ご自宅のインテリアにも雰囲気を合わせて選ぶことが可能です。

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遺骨ペンダントなどで自分なりの供養を決める

お仏壇やお位牌を飾るのではなく、肌身離さず身につけるタイプの供養の方法もあります。ご遺族の遺骨の一部を納めて身につけられる「遺骨ペンダント」という形や、ミニ骨壷や供養台がセットになった手元供養という形も選ばれています。

多種多様な形に対応した供養方法が今の時代にはありますので、そういった形を取り入れてみるのも良いと思います。

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お仏壇を置くのに適した場所は?

置く場所に具体的な規定はありませんが、一般的には家族が集まりやすい場所や日当たりが良い明るいリビングのような場所に置くのが良いとされています。逆に直射日光や湿気が溜まるような場所は避けましょう。

また、2階建ての場合にも1階と2階それぞれに置くのも問題ないとされています。もし1階に仏壇を置いて、2階に人が歩くことに対して気になるという方は、お仏壇の上に半紙に書かれた「天」「空」「雲」などを貼ると良いでしょう。これは雲切りと呼ばれ、上には何もないという意味があるそうです。

正しい知識を身につけた上で嫁ぎ先に実家の仏壇を持って行くか決めよう

最終的にご先祖様を二つ祀る場合もあれば、一つに絞って祀るというご家庭もあります。どんな形であれ、一番大切なのはご自身の気持ちです。

実家のお仏壇を処分する・しないに限らず、今後どうしていきたいのかしっかりと家族と話し合って考え、最適な形でお仏壇を持ちましょう。

また、お手入れや維持が難しいという理由で大きなお仏壇の処分を検討する方は、お位牌のみを飾るようなミニお仏壇もあるので、ぜひ検討してみてください。

なお、当社のミニ仏壇は「仏壇」と名付けてはおりますが、宗教や宗派に関係無く、あくまでも大切な人を想い偲ぶ場所としてご提案している商品です。 本来の仏壇には須弥壇があり、ご本尊なども宗派によって定められておりますが、当社のミニ仏壇には須弥壇はなく、ご本尊様を安置するような仕様になっておりません。 そのため、宗教的なものではございませんので、開眼法要・閉眼法要も必要なく、供養のための祈りの家具のように考えていただいております。

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