相続放棄を考えている方の中には、「仏壇も放棄できるのか?」と疑問に思う方が多いかもしれません。実は、仏壇は「祭祀財産」とされ、相続財産には含まれないため、放棄の対象にはなりません。
しかし、後継者がいない場合や管理が難しい場合、適切に処分する必要があります。本記事では、仏壇の相続放棄ができない理由や処分方法を解説し、最終的に負担を減らしつつ供養を続ける手元供養についてご紹介します。
相続放棄とは?

相続放棄とは、相続人が被相続人(亡くなった方)の財産や債務を一切引き継がないことを指します。これは、相続人が自らの意思で相続権を放棄する行為であり、家庭裁判所に申述することで正式に認められます。
相続放棄が認められると、初めから相続人でなかったものとみなされ、他の相続人がその分の財産や債務を引き継ぐことになります。
相続放棄の手続き
相続放棄を行うためには、被相続人の死亡を知った日から3ヶ月以内に、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出する必要があります。
申述書と共に、被相続人の死亡を証明する戸籍謄本や、相続人自身の戸籍謄本などの必要書類を提出します。家庭裁判所が提出された書類を審査し、問題がなければ相続放棄が受理されます。
相続放棄する際の費用
相続放棄の申述を行う際には、家庭裁判所への申述手数料として、申述人一人につき800円の収入印紙が必要です。また、家庭裁判所からの連絡用として郵便切手が必要となりますが、その金額や種類は各裁判所によって異なるため、事前に申述先の家庭裁判所のWebサイトや窓口で確認しましょう。
さらに、申述書に添付する、戸籍謄や住民票の除票といった各種証明書の取得費用も発生します。これらの手数料は市区町村によって異なる場合がありますので、各自治体の窓口で確認してください。
以上の費用を合計すると、相続放棄の手続きを自分で行う場合、相続人一人あたり3,000円から5,000円程度の費用がかかると見込まれます。ただし、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本が必要な場合や、郵送での手続きを行う場合は、追加の費用が発生することがあります。
仏壇は相続放棄できる?

結論、仏壇は「祭祀財産」として扱われ、相続財産には含まれません。そのため、相続放棄をしても、仏壇を放棄することにはなりません。
これは、民法第897条において、系譜、祭具および墳墓の所有権は、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継すると定められているためです。以下で、詳しく見ていきましょう。
相続財産と祭祀財産の違い

法律上、相続人は被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継するとされています(民法896条)。しかし、ここでいう「財産」は「相続財産」を指し、仏壇やお墓などの祭祀に関する財産はこれに含まれません。
これらは「祭祀財産」として区別されています。そのため、相続放棄を行っても、祭祀財産である仏壇やお墓を放棄することにはなりません。
祭祀財産とは?
祭祀財産とは、神仏や先祖を祀るために用いる財産の総称で、民法897条1項では以下の3種類が挙げられています。
系譜:先祖から子孫へと続く血縁関係を記載したもので、家系図や家計譜が典型例です。
祭具:祭祀や礼拝の際に用いる器具で、仏壇、神棚、位牌などがこれに該当します。
墳墓:故人の遺体や遺骨が葬られている設備、つまりお墓のことを指します。
祭祀財産の承継方法

祭祀財産は相続財産ではないため、遺産分割の対象とはなりません。祭祀財産は「祭祀承継者」と呼ばれる者が承継し、管理していくことになります。つまり、相続放棄をしても、祭祀承継者に指定されていれば、お墓や仏壇を承継することになります。
祭祀承継者の決定方法
祭祀承継者は以下の方法で決定されます。
被相続人の指定:被相続人が生前に指定していた場合、その人物が祭祀承継者となります。
慣習:被相続人の指定がない場合、地域や家族の慣習に従って祭祀承継者を決定します。
家庭裁判所の審判:指定や慣習がない場合、家庭裁判所が一切の事情を考慮して祭祀承継者を決定します。
祭祀承継者の負担と権利
祭祀承継者は、お墓の管理費用や法要にかかる費用などを負担します。しかし、これらの費用を他の相続人や親族に請求する権利はありません。また、祭祀承継者に選ばれた場合、辞退や権利の放棄は認められていません。
仏壇を相続したくない!仏壇の処分方法と費用相場

先述したように、仏壇は、先祖を祀るために代々受け継がれてきた重要な祭祀財産です。しかし、相続放棄を行っても、祭祀財産である仏壇やお墓は相続財産に含まれないため、放棄の対象とはなりません。そのため、相続放棄をしても仏壇の所有権や管理責任は残ります。
近年、子供を持たない夫婦や生涯独身の方が増加しており、仏壇を引き継ぐ後継者がいない家庭も多くなっています。このような場合、仏壇を適切に処分することが検討されます。代々受け継がれてきた大切な仏壇を処分することに対して、ご先祖様に申し訳ないと感じる方もいるでしょう。
しかし、後継者がいない状況では、仏壇を守り続けることが難しくなるため、適切な方法での処分が推奨されます。仏壇の処分方法としては、以下のような選択肢があります。
菩提寺に引き取ってもらう
菩提寺がある場合、閉眼供養を行った後、そのまま引き取ってもらえることがあります。菩提寺がない場合でも、近隣のお寺で依頼可能な場合があるため、事前に確認するとよいでしょう。
費用はお布施として1万円から10万円程度が相場ですが、金額は寺院によって異なります。お寺に依頼する最大のメリットは、閉眼供養と引き取りを一度に済ませられる点です。供養をしっかり行ったうえで処分できるため、精神的にも安心感があります。
ただし、すべての寺院が仏壇の引き取りを行っているわけではなく、持ち込みの手間がかかる点はデメリットといえます。事前に依頼可能かどうかを確認することが大切です。
仏具店に依頼する
仏具店では仏壇の処分を受け付けていることが多く、閉眼供養から処分まで対応している店舗もあります。処分費用は仏壇のサイズや搬送距離によって異なりますが、一般的には2万円から8万円程度がかかることが多いです。
仏具店に依頼するメリットは、仏壇の専門家による適切な処理が行われるため、安心して任せられることです。宗派を問わず対応してもらえるケースが多いため、信頼できる店舗を選ぶことでスムーズに処分できます。
一方で、新しい仏壇の購入を前提としない処分のみの依頼は受け付けていない店舗もあり、処分費用が高額になりやすい点がデメリットといえます。
粗大ごみとして出す
閉眼供養を済ませた仏壇は、宗教上の意味を持たない「ただの木製の家具」となるため、自治体の粗大ごみ回収を利用して処分することも可能です。費用は自治体や仏壇の大きさによって異なりますが、500円から2,000円程度と、他の処分方法に比べて比較的安価です。
粗大ごみとして処分するメリットは、費用を抑えられる点にあります。ただし、自治体によっては仏壇の収集を行っていない場合があり、また、大型の仏壇は自身で解体や運搬をしなければならないため、手間がかかることがデメリットとなります。
専門の処分業者に依頼する
仏壇の処分を専門に行う業者に依頼することで、自宅まで引き取りに来てもらい、処分をスムーズに進めることができます。費用は8,000円から2万円程度が相場ですが、業者によって料金形態が異なるため、事前に確認が必要です。
処分業者に依頼する最大のメリットは、運搬や搬出をすべて任せられることです。自分で運ぶ手間が不要なため、特に大型の仏壇を処分する際には便利です。
しかし、業者によっては閉眼供養を行わない場合があり、事前に供養」を済ませる必要がある点はデメリットといえます。また、粗大ごみに比べると費用が高額になりやすい点も注意が必要です。
買取業者やリサイクルショップに持ち込む
仏壇がまだ使える状態であり、美術的な価値がある場合には、買取業者やリサイクルショップに持ち込むことで買い取ってもらえる可能性があります。費用については仏壇の状態や価値によって大きく異なり、買取価格がつかないこともあります。
買取を利用するメリットは、処分費用をかけずに処理できるうえに、場合によっては買取金額を得られる点です。ただし、仏壇を取り扱わない買取業者も多く、持ち込む手間がかかることがデメリットになります。すべての仏壇が買取対象になるわけではないため、事前に査定を依頼することをおすすめします。
仏壇を処分するまでの流れ

仏壇の処分方法が決まったら、まずは閉眼供養(魂抜き)を行いましょう。 仏壇には、仏様の魂が宿ると考えられており、処分の前には「閉眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれる儀式を行う必要があります。
これは、仏壇に込められた魂を抜き、仏具としての役目を終えるための重要な儀式です。僧侶を招いて供養を行い、感謝の気持ちを込めて丁寧に送り出しましょう。
閉眼供養を行わないまま仏壇を処分すると、一部の業者では引き取りを拒否されることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。閉眼供養が済んだら、仏壇の処分を進めてください。
仏壇の処分後は手元供養という選択がある
仏壇を処分した後も、ご先祖様を敬い、供養を続ける方法として「手元供養」という選択肢があります。手元供養とは、遺骨や遺灰の一部、または故人を偲ぶ品を手元に置き、自宅で供養を行う方法です。
手元供養の方法にはさまざまなスタイルがあり、小さな厨子に遺骨や位牌を納める方法や、ミニ仏壇を設置して毎日手を合わせる方法があります。また、アクセサリー型の遺骨カプセルを身に着ける方法も人気です。ここでは手元供養におすすめのミニ仏壇や遺骨ペンダントを厳選してご紹介します。
ミニ仏壇セット|やさしい時間・祈りの手箱|ナチュラル (チェリンセット)・ブーケ付(日本製)

仏壇を処分した後も供養を続けたい方には、木の温もりを活かしたミニ仏壇「祈りの手箱」がおすすめです。コンパクトなデザインで、どんな住空間にも馴染みやすく、手元供養用の骨壷や遺骨ペンダントも保管できます。
必要な仏具がセットになっており、届いたその日から供養を始められます。職人の手仕事による美しい仕上がりと、江戸硝子の三具足が温かみのある祈りの空間を演出しています。
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ミニ仏壇セット|風セットプラン1(風茜、ミニミニ仏具、チェリン、線香、ローソクセット)(日本製)

風が吹き抜けるような開放的なデザインが特徴の「祈りのステージ風」は、インテリアや家具と調和し、どんな空間にも自然に馴染むミニ仏壇です。
一軒家やマンション、洋室や和室など、場所を選ばずに設置でき、暮らしの中で無理なく供養を続けられます。職人が丹精込めて漆を塗り重ね、磨き上げた美しい仕上がりが魅力です。洗練されたデザインと、お洒落な仏具やおりんがセットになったお得なプランで、心落ち着く祈りの空間を演出します。
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ミニ仏壇セット|アリーナ・ピュアホワイト|セットプラン1(仏具・パステル・チェリン)(日本製)

美しい曲線が特徴の「アリーナ」は、一枚の金属から作られたモダンなミニ仏壇です。洗練されたデザインは、インテリアと調和し、日常の空間に違和感なく馴染みます。手前の開放的なスペースには、お洒落な仏具やおりんを飾ることで、スタイリッシュな祈りの空間を演出できます。
セットには、持ち運びがしやすい真鍮製のミニ骨壷「パステル・ホワイト」が付属。安心のネジ式で納骨袋付きのため、大切な遺骨を安全に保管できます。さらに、写真を飾れるマグネット機能を備え、思い出とともに手元供養ができる特別な仏壇です。
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ミニ仏壇セット|火を使わない小さな祈りのステージ・セット7|(名入れ)アクリルフォトスタンドセット

現代の住まいに寄り添う「火を使わないミニ仏壇」は、安全性と手軽さから注目を集めています。火を使わないことで、ローソクや線香の消し忘れの心配がなく、小さなお子様やペット、高齢の方がいるご家庭でも安心して供養ができます。
このセットには、写真を飾れるアクリルフォトスタンドが付属しています。お線香の代わりに香りを供え、心穏やかに手を合わせる「手元供養」の形を提案します。リビングや寝室など、どこにでも自然に置けるデザインで、大切な人をそばに感じながら心を癒す特別な空間をつくることができます。
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遺骨ペンダント|涙のしずく・シルバー925(日本製)

流した涙が、いつか生きる力へと変わることを願い、しずくの形をシルバーで表現した遺骨ペンダントです。ぷっくりとした上品なフォルムが特徴で、ご遺骨を納められるシンプルで洗練されたデザインです。
シルバー925の優しい輝きが、ティアドロップの美しさを引き立たせます。毎日身に着けられるよう無垢のシルバーを使用し、お手入れを重ねることで長く輝きを保てます。生活防水にも対応しており、大切な人をいつも身近に感じながら、寄り添うように過ごせる特別なジュエリーです。
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遺骨ペンダント|天使の輪(プラチナ900)(日本製)

あなたと大切な人を結ぶ、永遠の輪を象徴する遺骨ペンダント「天使の輪」は、白く輝くエンジェルリングをイメージし、永遠の愛や家族の絆を形にしました。途切れることのない輪のデザインには、ご遺族の想いをそっと包み込む意味が込められています。
プラチナ製のオーダーメイド製品として、一つひとつ丁寧に作られ、世界に一つだけの特別なジュエリーに。生活防水にも対応しており、日常でも身に着けやすいデザインです。大切な人との思い出を胸に、未来へと歩むための優しいお守りとなるでしょう。
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遺骨ペンダント pureピュア 一粒のしずく 10K(完全防水)

大切な人をそばに感じたい、そんな想いを形にした遺骨ペンダント「一粒のしずく」は、イエローゴールド10Kの上品な輝きと、小さな雫のフォルムが特徴のジュエリーです。
特殊な樹脂(UVレジン)で遺骨を封入し、完全防水仕様に仕上げることで、湿気や劣化の心配なく長く美しい状態を保てます。仏具らしさを抑えたシンプルなデザインは、普段使いもしやすく、周囲に気づかれることなく身に着けられる特別なジュエリーです。かけがえのない人への想いを、そっと胸に刻むお守りとなるでしょう。
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遺骨ペンダント pureピュア バタフライ シルバー925 (完全防水)

大切な人を身近に感じながら、そっと寄り添える「バタフライ」デザインの遺骨ペンダントです。シルバー925の繊細な輝きと蝶の優雅なフォルムが特徴で、仏具らしさを感じさせない洗練されたデザインに仕上げました。
特殊な樹脂(UVレジン)で遺骨を封入し、完全防水仕様にすることで、湿気や劣化を防ぎながら長く大切に身に着けることが可能です。とても小さく控えめなジュエリーなので、周囲に気づかれることなく、普段使いしやすいのも魅力です。
>遺骨ペンダント pureピュア バタフライ シルバー925 (完全防水)の購入はこちら
仏壇は相続放棄できない!適切に処分して手元供養を検討しよう

仏壇は相続放棄の対象外のため、承継者が管理する必要があります。維持が難しい場合は、お寺や専門業者に依頼して適切に処分しましょう。
仏壇がなくても供養を続けたい方には、ミニ仏壇や遺骨ペンダントを活用した手元供養がおすすめです。自分に合った方法で、大切な人を偲びましょう。