手元供養が徐々に社会に浸透する一方で「自宅に遺骨を置くのは良くない」と周囲に言われ、困惑してしまうケースもあるようです。
ここでは、手元供養は本当に良くないことなのか、その真相を解明しながら、手元供養にまつわるさまざまな疑問や周囲への対処法についてお答えします。
手元供養が良くないといわれる理由
そもそもなぜ手元供養が良くないといわれるのか、その理由を探ってみました。
理由その1:遺骨を納骨しないのは違法だと思っている
遺骨は四十九日の法要を済ませたらお墓に納骨をするのが一般的で、自宅に置いておくことを、違法だと思っている方も多いようです。
理由その2:故人が成仏できない・縁起が悪いと思っている
なかには遺骨を納骨しないと故人が成仏できず、縁起が悪いと思う方も。ご遺骨に魂が宿っているというイメージから“成仏できない”といった考えにつながっているようです。
理由その3:遺骨を分骨するのは良くないと思っている
遺骨を粉骨・分骨すること自体に抵抗を感じる方や、そうすることで、あの世で五体満足になれないと考えてしまう方もいます。
理由その4:遺骨の管理が大変
遺骨にカビが生えないよう気を付けたり、災害時や長い歳月の間に紛失してしまう可能性もあり、管理について不安に思う方もいます。
手元供養を正しく知ろう
手元供養とは、ご遺骨やご遺灰を自宅に置いたり、ペンダントで身につけたりと、身近な場所で思い思いに供養をする新しい方法。
お墓を持たない選択をされる方、お墓が遠方でなかなかお参りに行けない方も多い現代において、自宅でいつでも手を合わせられるのはとても合理的です。
また、ご遺族の中には、遺骨を納骨するのが寂しいと感じる方、大切な方とこれからもずっと一緒にいたいと思う方も多いことでしょう。
手元供養は、そんなご遺族の気持ちに寄り添った供養方法なのです。
そのことを多くの方に理解してもらうためには、さまざまな誤解を解明する必要があります。
遺骨を自宅に置くのは違法ではない
遺骨を埋葬する際は「墓地、埋葬等に関する法律」により、定められた場所に埋葬しなければなりません。
しかし、自宅に置くことは「埋葬」には当てはまりませんので、法律上手元供養はまったく問題がありません。埋葬さえしなければ、自宅に小さなお墓「宅墓」を作ることもできます。
分骨や遺骨を自宅に置くことは縁起が悪いことではない
まず遺骨を粉骨すること自体に、イメージ的な観点から抵抗を感じる方も多いかもしれません。
しかし、最近では「遺骨にカビが生えないように」「小さな骨壷にも納まるように」と、遺骨を加工するのが一般的になりつつあります。
また、分骨は仏教において古くから行われている供養方法の一つでもありますので、実は宗教上においてもまったく問題はないのです。
宗教によっても考え方は異なりますが、仏教の教えの中には、故人の魂は四十九日を過ぎるとご遺骨から離れて成仏するという考え方があります。
遺骨は魂が留まる場所ではなく、あくまでも故人が“生きた証”。粉骨したり分骨することで「縁起が悪い」「あの世で五体満足になれない」というのは迷信にすぎません。
「手元供養は良くない」という方を納得させるには?
手元供養が良くないという考え方の多くは、誤解によるものがほとんど。周囲の方に手元供養は良くないと反対されたときは、その理由に耳を傾けながら、
- 遺骨を自宅に置いて供養するのは違法ではないこと
- 粉骨することで、遺骨を小さな骨壷にも納めやすくし、綺麗な状態で保管できること
- 分骨は宗教上も思想上も問題ないこと
などを伝えてみるとよいでしょう。
またそれに加え「身近に置いて、いつでも好きなときに手を合わせたい」など、故人を大切に思う気持ちや、供養に対する思いをしっかりと伝えることが大切です。
手元供養は現代社会に寄り添う新しい供養の形
正しい知識を知れば、手元供養は良くないことではなく、現代社会や遺族の気持ちに寄り添った、新しい供養の形であることが分かります。
手元供養の合理性や、故人に対する思いをしっかりと周囲に理解してもらって、自分に合った供養方法を選びましょう。
また、ご遺骨を自宅で保管する際は、気密性の高い骨壷で湿気を防ぎ、風通しのよい場所でしっかりと管理することも大切です。
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