お墓を持たない人が増えている昨今、宅墓を設けるという選択肢が注目を集めるようになりました。ここでは、手元供養の一つ「宅墓」について詳しくご紹介します。
近年増えている手元供養という選択肢
「お墓を持たない」「大きな仏壇は置かない」「遺骨を納骨しない」など、昨今では、従来のしきたりや宗派にとらわれず、自宅などの身近な場所で思い思いに供養する「手元供養」を選ぶ人が増えています。
例えば小さな仏壇を目の届くリビングに置いたり、分骨した遺骨を小さな骨壷に入れて自宅で供養をしたり、それよりもさらに少量の遺骨を、ペンダントに入れて身に着けるなど、その方法は自由でさまざま。
形式にとらわれず無理をしない手元供養の方法は、現代のライフスタイルにフィットしているだけでなく、大切な方を亡くした悲しみにもそっと寄り添ってくれるというメリットがあります。
そんな手元供養の方法の一つとして、今新たに関心が高まっているのが「宅墓」という選択肢です。
宅墓とは
画像提供:浦部石材工業有限会社
「宅墓(たくぼ)」とは、滋賀県の浦部石材工業が開発した、自宅に設置して遺骨を納めておける小さなお墓です。
故人を想う気持ちは変わらないのに、住環境や家族構成の変化、生活スタイルの多様性で、従来の方法では故人を偲ぶことが難しくなってきている現代。
時間や場所、形式にとらわれず、故人を偲ぶことができる手元供養のひとつの形として、自宅に簡単に設置でき、心のよりどころとして同じ時間を過ごせる小型の墓石「宅墓」が誕生しました。
法律上では墓地以外の場所に遺骨を埋葬することは禁じられていますが、自宅に遺骨を置いておくこと自体は問題ありません。
お墓を設置するのがだんだん困難になりつつある昨今、「宅墓」での手元供養という形を選択をする人が少しずつ増えています。
宅墓の特徴
宅墓は、1人用から2人用まで全4種類あり、価格は7万〜14万円。
少量のお骨を収めるのに適したコンパクトサイズで、別売りの2寸サイズの骨壷に少量のお骨を入れて納骨します。
また、石の色や石彫面数、デザインを数種類から選べるセミオーダータイプで、自分らしさを大切にした宅墓での手元供養をかなえます。
宅墓での供養のメリット
一番のメリットは、何といってもお参りしたいときにいつでも自宅でお参りできるという点です。
お墓参りにスケジュールを空ける手間も省け時間も取らないので、忙しい現代人には大きなメリット。故人を常に身近に感じていたい方にもぴったりです。
その後の管理費も必要ないので、後継者への負担も大きく減ることでしょう。
宅墓での供養の注意点
宅墓を設けることは、家族・親戚間や信仰されている宗教で賛否が生じる場合がありますので、事前にしっかりと話し合い、確認しておく必要があります。
また、宅墓に納骨できるのは、遺骨の一部のみ。分骨は違法ではありませんが、必要な手続きや手順があるため、事前に確認しておきましょう。
将来的に宅墓を管理する人がいなくなる場合、遺骨を納める所(墓地への埋葬・永代供養や合葬墓に納骨・散骨・樹木葬など)を手配する必要があります。
「手元供養」のことなら未来創想にお任せください
宅墓をはじめとする手元供養という選択肢は、今や当たり前のように私たちの生活に浸透しつつあります。
とはいえ、いざ手元供養をしようと思っても、何をすればよいのか、何をそろえればよいのか戸惑ってしまう方も多いことでしょう。
未来創想では、専門スタッフがご遺族の方の気持ちに寄り添いながら、手元供養のご相談を承っております。いつでもお気軽にご相談ください。