最近は、昔とは異なり住環境や家族構成が変化したため、家に仏壇がないという家庭も珍しくありません。また、実家が遠くてなかなかお墓参りにいけないという方も多いため、手元供養が注目を浴びています。
手元供養なら故人の遺骨や遺骨の一部、形見になるようなものを手元に置いて、毎日供養ができるので、マンションで家に仏壇が置けないという方や、常に大切な人のことを思って過ごしたいという方にも人気です。
手元供養のためのグッズはさまざまありますが、故人の存在をいつまでも感じたい方は、形見を保管するとよいでしょう。手元供養が広まるにつれて、形見入れも洗練されたおしゃれでさまざまなデザインのものが出てきました。
本記事では、形見の分け方や保管方法、おすすめの形見入れなどを詳しく紹介します。
故人を身近に感じて供養できる遺品や形見
亡くなった家族が生前に使っていたものや大切にしていたものを、形見や遺品として残された人たちで分けることは一般的です。分けてもらった形見をいつも眺めたり、身につけたりすると、故人が今でもそばにいてくれるような安らぎを感じる人も少なくありません。
形見として残された親族が分けられるものはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
形見と遺品の違い
まずは、形見と遺品の違いをご説明しましょう。形見は亡くなった人を思い出させるような品や故人が大切にしていたものをいいます。一方で、遺品は故人が所有していたすべての品物をいいます。
つまり、故人が持っていた遺品の中から特に故人が愛用していたものや家族が故人を偲べるものを形見ということができるでしょう。形見をもらうことで、いつまでも故人のことを思い出し、一緒に過ごした時間を胸に呼び起こせます。また、受け取った形見を大切に持っていることで、故人の供養にもなるでしょう。
ちなみに、忘れ形見という言葉がありますが、これは故人を思い出させる品物という意味だけではなく、遺された子供という意味でも使われます。
形見の定義
形見の定義について見ていきましょう。形見は品物だけではなく、さまざまなものを形見として受け取ることができます。
写真
故人と自分が写っている写真や故人が大切に保管していた写真などは、よい形見となります。写真を見ることで故人をいつでも思い出せるでしょう。
衣類
故人が生前着用していた衣類やバッグ、靴、時計やアクセサリーなども形見です。サイズが合えばそのまま譲り受けて着ることもできます。また、ネクタイや帽子など故人が気に入っていたものを部屋に飾っておいてもよいでしょう。
家具や家電
故人の持ち物である家具や家電を形見にするのもおすすめです。ダイニングテーブルやオーディオ機器、DIYで使う工具など故人の好みを感じさせる家具や家電は受け取ればそのまま使えるので実用的です。
髪の毛
故人の髪の毛も形見としてもらえます。火葬する前に一部を切り取ってとっておくとよいでしょう。髪の毛は、故人の体の一部です。遺骨とは異なり、常に触れたり目にすることができるので、より故人を身近に感じられる形見です。
髪の毛を保管する際は、ばらばらになってしまわないよう、袋などに入れてから形見入れに入れておくのがおすすめです。
結婚指輪
結婚指輪を形見として持っておいてもよいでしょう。結婚指輪やメガネなど、故人が生前常に使っていたものは、一緒に火葬したり骨壷に納めたりする場合がありますが、特にどの品物にするか決まっているわけではないので、遺された人が結婚指輪を持っていても問題ありません。
名前や結婚記念日などが記された指輪は、故人と重ねた大切な日々をいつまでも思い出させてくれるでしょう。
ペット
故人が飼っていた犬や猫などの動物を、形見として引き取ることもできます。故人と家族同様に過ごしてきたペットと一緒に暮らせば、ペットの世話をするたびに故人のことを毎日思い出せます。
飼い主を亡くしたペットにとっても新しい家族は必要なので、家族で相談してペットにストレスがない環境を用意してあげましょう。
趣味のものやコレクション
故人に趣味やコレクションがあれば、それらを形見分けするのもよいでしょう。価値がわからなくても、譲り受ける家族にとっては故人が大切にしていたコレクションを引き継ぐこと自体が、大事な人から託された願いのように感じることもあります。
趣味の仲間がいる場合は、その方たちと一緒に形見を分け合うのもおすすめです。
形見や遺品の分け方
形見や遺品の分け方について、ご紹介します。形見分けのマナーややり方などはあまり知らない方も多いかもしれません。形見分けをするときは親族や故人の親しい友人などを自宅に招いて行うため、形式的なことをする必要はありませんが、詳しいやり方を覚えておくとスムーズに進められます。
箱や梱包は不要
形見分けする際は、贈り物とは違うので箱や包装は不要です。近しい間柄であればそのまま手渡ししてもよいですが、用意するのであれば「遺品」や「偲び草」と表書きをした白い半紙があると丁寧です。
また、自宅に来られない方に形見を渡す場合は、持参して品物を渡すこともあります。形見分けをした後は、挨拶状でお礼の気持ちを伝えるようにしましょう。
形見分けの時期は自由
形見分けを行う時期は、特に決まっていません。ただし、信仰する宗派によってタイミングが異なる場合があるので知っておくとよいでしょう。
仏教の場合は、四十九日法要に親族が集まったときに形見分けを行うケースが多くあります。キリスト教の場合は、死後30日目に行われる追悼ミサ、神道は三十日祭や五十日祭のときに形見分けをすることがあります。
形見分けの時期は決まったルールはありませんが、故人の宗派に合わせて行うとよいでしょう。
目上の人には形見分けしない
形見分けをする相手は、家族や親族のほかに生前に故人と仲のよかった友人などが対象ですが、故人の遺言に形見分けに関して記されていた場合や本人からの希望が生前あった場合は、その遺志に従いましょう。
もともと、形見分けは立場が上の者から下の者へと行うものであるため、故人より目上の人に形見分けをするのは失礼とされています。しかし、近年は年齢や上下の関係に関わらずに故人が親しくしていた人たちに形見分けを行うケースも少なくありません。
課税される形見もあるので注意
形見となる品物の価値が高い場合は、相続財産であると見なされ贈与税の対象となる場合があります。贈与税は、1年間で110万円以上の財産をもらうと課税されます。
形見を受け取った側が税金を納めなくてはならないため、価値を把握しないで渡してしまうと相手に大きな負担をかける場合があるので注意が必要です。特に高価な宝石や美術品などを形見分けする際には、気をつけましょう。
形見にしない方がよいもの
形見にはあまり適していないものは、次のようなものです。形見分けをする前に、分類しておくとよいでしょう。
故人の写っている大量の写真
故人が写っている写真は、相手が希望する場合のみに渡すようにしましょう。選びきれない多くの写真を渡しても相手に迷惑がかかります。
書籍類
故人が読書家の場合、多くの書籍が残ることがありますが、こちらも希望する方がいれば2〜3冊を分けるだけにしましょう。紙の書籍の場合は、保管するスペースの問題もあるため、あらかじめ渡す相手に確認してからの方がよいでしょう。
着古した部屋着や下着類
衣類の中でも故人が何度も着ていた部屋着や下着類などは、形見には不向きです。それらのものは、遺族で処分するようにしましょう。
専門性の高い趣味のアイテム
専門性の高い趣味のアイテムは、知らない相手に渡しても価値をなかなか理解できません。大きさによっては保管場所に困ることもあるため、同じ趣味や仲間に形見分けする方が無難です。
形見の保管方法
形見の保管方法は、時が経つに連れて色も褪せていくものですが、なるべく形見の品物が劣化しないよう工夫しましょう。最近は手元供養のグッズもさまざま出ていて、形見を保管するときに最適なものもあります。
一見遺品が入っているようには見えないおしゃれなものもあるので、経年劣化を防ぐためにも手元供養グッズを使うのもおすすめです。
形見入れにぴったり|おすすめの作品を紹介
亡くなった人の形見を大切にして偲ぶためにおすすめの作品を紹介します。
この作品は、人は亡くなるとそこで時間は止まってしまうけども一緒に時を重ねて欲しいと願い、作られた形見入れです。その願い通り、時を重ねるごとにゆっくりと深みのある色に変化していく様を楽しめます。
ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)ミモザ メモリアルボックス(日本製)
YUIYUシリーズの「ミモザ」は、温かみのある木の色合いをそのまま活かした雰囲気を味わえます。YUIYUIシリーズは一つひとつ、日本の職人が手仕事でつくった作品です。
ろくろを挽く人や漆を精製する人、下塗りをする人、漆を拭き取る人など、それぞれの作業をプロが手がけているため、手に取ったとき温もりを感じられます。
一見、形見が入っているようには見えないデザインでとってもおしゃれです。
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ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)ベリー メモリアルボックス(日本製)
YUIYUシリーズの「ベリー」は、落ち着いた深い赤みのある色合いですが、使い始めて時間が経つにつれて漆器の色が鮮やかに変化していくのを楽しめます。
国産の天然木をろくろで回転させて一つひとつを刃物で削り出してつくっています。漆は生漆を使い、何度も塗ってから布で拭くを繰り返して美しい色合いに仕上げました。
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ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)ヒアシンス メモリアルボックス(日本製)
YUIYUシリーズの「ヒアシンス」は、落ち着いたグリーン色が特徴です。使い続けるごとに少し明るいグリーンやブルーが混ざった独特な色合いに変化します。
両手で包めるサイズ感で、ころんとした形の天然木を使っています。おしゃれなデザインなので、形見入れには見えず、どんな部屋のインテリアにも馴染みます。ご遺骨は110cc入るので、一般的な骨壷の二寸と同量入れられます。
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ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)オリーブ メモリアルボックス(日本製)
YUIYUシリーズの「オリーブ」は、ヒアシンスよりも明るいグリーンの色味が特徴です。時とともに風合いを変えていくのでまるで植物と暮らしているような変化を楽しめます。
YUIYUIを飾るプレートもあり、プレートには刻印ができるので、故人との大切な思い出を刻むことができます。ご遺骨を入れる納骨袋も付属しているので、大切な故人の遺骨も保管できます。
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ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)ライラック メモリアルボックス(日本製)
YUIYUシリーズの「ライラック」は、落ち着いたブラウンとレッドを合わせたような色が魅力です。時が経つにつれて、赤みが増した鮮やかな色へと変化していきます。
思わずつかみたくなる、ころんとした形が魅力的です。おしゃれなボックスに入れて届けられるので、大切な方を亡くしてしまったご家族へプレゼントしてあげてもよいでしょう。
>ミニ骨壷 形見入れ YUIYU ゆいゆ 球根(きゅうこん)ライラック メモリアルボックス(日本製)の詳細はこちら
形見入れはおしゃれでいつも手元に置けるものを
形見は、故人の大切にしていたものや愛用していたもので、亡くなった後は親しい人で分けるのが一般的です。写真や衣類、アクセサリーなどをそれぞれで分けて、故人の思い出として大切にしましょう。
形見を保管する際は、形見入れなどにしまっておくとよいでしょう。湿気や劣化を防いで大切な人との思い出をいつまでも色鮮やかに保ってくれます。おしゃれな形見入れなら、形見が入っているとは見えないので、置き場所にも困らずおすすめです。