家族が離れて暮らすことが多い現在、お墓参りをすることが難しい方がミニ骨壷に分骨し、手元供養するのが拡がりを見せています。なぜ手元供養が増えているのか、どんな風にすればよいのか、手元供養や分骨についてご紹介いたします。
家族で一つではなく、家族それぞれの手元供養
手元供養が増えた背景には、核家族世帯と一人暮らし世帯が全世帯の8割を超えたという実情があります。単身赴任や就学などで家族が別々に生活するのがごく一般的になり、お墓を持ったり、ひんぱんなお墓参りが難しいケースが増えてきているのです。
家族の想いから拡がりを見せる手元供養
家族の誰かが亡くなったとき、その方の身代わりとして「お骨を手元に置きたい、離れたくない」という想いは、誰しも抱くごく自然な感情でしょう。手元供養は、そうした想いに添って生まれた供養方法で、現在では信仰や宗派の枠を越えて広く受け入れられてきています。
さらに、亡くなった方のご家族が離れた場所で別々に生活されている場合、「遠方までお墓参りに行けない」「お墓を守る人がいない」といった、さまざまな事情が問題としてでてきました。それにしたがって、ご家族の誰かが亡くなったらお骨をいくつかの骨壷に分骨し、各自がバラバラで持つという手元供養を選ぶ方も増えてきています。
親しい人や家族への分骨は昔からの風習
手元供養では、お骨は全て手元に置かれるよりも、一部だけをペンダントやミニ骨壷に納めて持たれる方が多いようです。このように、故人のお骨を取り分けるのが「分骨」。
「“分骨すると成仏できない”と聞いたのですが…」と言って心配される方もいらっしゃいますが、決してそのようなことはありません。分骨は昔から一般的に行われてきました。
西日本では、もともと主要なお骨だけを骨上げする部分収骨が主流です。すべての遺骨を骨上げしませんから、この時点ですでに分骨されているといえるでしょう。
また大阪など一部の地域では、宗派にかかわらずお骨の一部を高野山に納めるという習慣もあります。そもそも、お釈迦様の骨が「仏舎利」として世界各地に分骨されていますので、何ら心配しなくてもよいでしょう。
家族それぞれのライフスタイルに合わせた手元供養
ご家族全員がバラバラにお骨を持たれるときには、ミニ骨壷が選ばれることが増えてきています。
「ミニ骨壷」というのは、その名の通り小さな骨壷。「骨壷」というと、お墓に納骨するときに使われる、陶磁器製の真っ白でごくシンプルなものを思い浮かべられるかもしれません。しかし手元供養品としてのミニ骨壷は、多様化する生活様式に合わせていろいろなデザインのものが販売されています。
色柄や形状はもちろん、素材も陶磁器だけでなく真鍮やガラスなど多彩になり、一見して骨壷とは分からないような、オシャレで美しいデザインが増えています。こうしたミニ骨壷であれば、手元供養のために現代的なリビングや洋間などにも違和感はありません。
また、手のひらに乗せられるほど小さな骨壷ですので、一人暮らしのお部屋でも置き場所に困らないでしょう。家族一人一人が、ライフスタイルに合わせて大切な方のお骨を身近に置き、生活の中で自然に話しかけるような感覚でお参りしていただけるのです。
想いにぴったりくる手元供養のミニ骨壷
ミニ骨壷は、「コアボトル」とも言い、ご自宅での供養に最適な手元供養品の一つです。
持ち運べる骨壷|シンプルクラシック |ミスティシルバー(真鍮製)
手元供養をしながら、法要のときには一緒にお寺に連れて行きたい、家族旅行に連れて行きたいなどの希望を叶えるミニ骨壷です。
かわいいお人形のようなフォルムは、一本の真鍮をくり抜いてできる形。ピッタリ蓋が閉まり、ズッシリとした安定感でご遺骨をしっかりと守ります。さらに、遺骨を納めて骨壷に入れる袋とミニ骨壷を入れる袋が付き、持ち運びにも安心です。
やわらかな銀色のボディーに金色のアクセントの付いた骨壷は、とても上品なイメージ。奥ゆかしい色ながら、存在感のある骨壷です。
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モダンなデザイン|グランブルー|シャインフラワー(真鍮製)
若々しい部屋での手元供養でも、シックな部屋での手元供養にもしっくりくる骨壷は、落ち着いたブルーにキラリと輝く花のデザイン。藍色よりも少し薄い縹(はなだ)色は、故人のあたたかい人柄を思い出させます。周りのインテリアに合わせても、さまざまな表情を見せてくれるでしょう。
小さなたまご型で、両手でふんわりと包み込める大きさなので、わずかなスペースに飾れます。真鍮製で蓋もしっかり閉まるため、ご遺骨を湿気やアクシデントなどから守ります。
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写真立てタイプ|ピクチュアリ・スフィア | シルバー(真鍮製)
遺骨はないけれど小さな遺品で手元供養をしたい、わずかなスペースで祈りの空間を作りたい…という遺された家族の思いを叶えてくれるミニ骨壷です。
片手に乗るほどのまんまるなフォルムは、上品なシルバーの真鍮本体と木目が美しい木の蓋に分かれています。丸いフォルムでゆらゆら揺れますが、起き上がりこぼしのように倒れません。
木の蓋の切れ込みは写真が立てられ、小さな空間が祈りの場に。日常の中でさりげなく供養をなさりたい方にピッタリのミニ骨壷です。
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おしゃれなオブジェタイプ|ティアドロップ|ゴールド(真鍮製)
手元供養は、遺されたご家族の心の平安を祈るものでもあります。尽きない涙の形を模したミニ骨壷は、そんな思いから生まれました。おしゃれなデザインで、モダンなインテリアにもしっくりとなじみます。
小さな涙型の骨壷は、真鍮製で耐久性に優れるだけでなく、しっかりとした重みで安定感があります。倒れても転がらない形で蓋はネジ式のため、アクシデントで倒れても安心。
光沢のあるゴールドの部分は、光が乱反射してさざ波のようにキラキラ輝き、マットなゴールド部が落ち着きと上質さを演出します。
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名入れができる陶器製| 蕾(つぼみ)・花シリーズ(はな) 山笑
遺されたご家族が故人を想いながらほんのりほほえんでいただけるような、手元供養のためのミニ骨壷です。
オフホワイトのつぼみ型陶器に、一点一点絵付けをした芸術性が高い骨壷は、内側も職人が金箔を貼った、この世に二つとない逸品。さらにお名前や年月日を入れることもできます。
古来から極楽浄土を表すとして仏像などに使われた金と、日本の自然を写した温もりのある絵が、亡き人を優しく包む愛らしい骨壷のデザイン。重心の低い安定感ある形だけでなく、倒れても蓋が取れないロック式の工夫でご遺骨をお守りします。
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手元供養で大切なのは「家族が故人を想う」心
家族のありかたや個人の価値観が多種多様となった現在に、拡がりを見せる手元供養。ライフスタイルの多様化に合わせ、供養・納骨に対する考え方もさまざまに変化してきています。お墓に入らない、お墓を持たないという選択をされるご家族も年々増加しており、今後も増えていくでしょう。
そうした時代の流れにおいても「ご遺族が故人を想う心」はずっと変わらず、これからも変わることのない何よりも大切なものです。未来創想では遺されたご家族の心に寄り添い、故人を思う心を大切に、お一人お一人に合った形での手元供養をご提案させていただきます。