手元供養の広がりと共に、オシャレな仏具が注目を集めています。ライフスタイルに合わせたり、故人のイメージに合わせたりと選び方はさまざま。そこにあるのは“より身近に感じていたい”という思いです。
オシャレなインテリア仏具が広まった理由
洋風の住環境が当たり前となり、マンションにしろ一戸建てにしろ、仏間がほとんど見られなくなりました。
しかし、大切な人を想う気持ちに変わりはなく、そのような環境にマッチしたコンパクトでデザイン性の高い仏壇や仏具が求められるようになっています。
宗派や様式にとらわれず、日常空間の中で供養したい…でも従来の仏具ではしっくりこない…。そんな悩みを解決するのがおしゃれなインテリア仏具。自分らしい供養を望む人々が増え、広まりを見せています。
ミニ仏壇を仏具で荘厳(しょうごん)しましょう
仏壇に仏具を飾ることを“荘厳する”と言い、祈りの空間として”見事に配置される”ことを表します。
シンプルにお花を飾る“花立”
花をお供えする仏具の花立は、普段の花瓶としても使用できるほどおしゃれ。ミニ仏壇に合わせて一輪挿しなどコンパクトなものが増えています。
野の花を飾りたいときは素朴なものを、大振りの花のときにはスタイリッシュなものをと故人のイメージに合わせて選ぶのもよいでしょう。
澄んだ音色が心に染みる“おりん”
仏壇の仏具というとおりんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし現代のおりんは、昔の仏具のイメージからすると驚くほどオシャレなものばかり。置物として部屋になじむようなデザインのものが増えました。
置き場所に困るりん棒を立てたり、収納したり、カラフルな色があったりで、見た目はオシャレなインテリア小物。リビングなどに置くミニ仏壇に合わせるのにもピッタリです。
炎のゆらめきを楽しむ“燭台”
闇を照らす灯り。仏具としてのみならず、その炎のゆらめきは、大切な人を亡くした悲しみを優しく癒してくれるようです。
ミニ仏壇に合わせる燭台の多くは、キャンドルホルダーといった方がイメージしやすいかも知れません。
洋式のリビングにもあうモダンなものから、子どもやペットを亡くしたときのかわいらしいものまで、故人のイメージに合わせられるようにもなりました。
コンパクトなオールインワン仏具も人気
それぞれを重ねると一つの置物のように見える。それがオールインワン仏具です。仏壇に飾る基本仏具の三具足「香炉(線香立)・花立・燭台」を一体化させたものや、三具足におりんを加えたものなどがあります。
重ねたフォルムからそれが仏具であるとはちょっと思いつかないほど、インテリアとして馴染むものが増えています。
必要なときだけ仏具として使い、後は一つのインテリアとしてミニ仏壇と共に場所をとらずにおまつりすることができます。
日常の生活空間になじむ仏壇と仏具で大切な人と語りましょう
コンパクトな仏壇とオシャレな仏具は日常生活に溶け込みやすいというだけではありません。デザイン性に優れた仏具は、おりおりに変えることもできます。
部屋を模様替えするように、冬には暖かみのある木や陶器の仏具を、夏には涼しげなガラスの仏具を…ということができるのもオシャレ仏具の強み。
未来創想は”身近な場所で供養したい”という想いを叶える仏壇・仏具でありたいと思っています。